メシヤ講座・特選集no.8 (平成13年7月分)

<質疑応答形式です>

アメリカが京都議定書から離脱する理由

<質問者> 地球温暖化を防ぐために世界が協調して取り組もう、と1998年に京都で合意された「京都議定書」ですが、ブッシュ政権になってから突然離脱宣言をしました。その真意は何処にあるのでしょうか?

先日、ある商社の経営者と話していたのですが、彼は口角泡を飛ばして「アメリカは批准しない」と言い切りましたね。その理由としては、ブッシュ大統領が石油業界出身の人物だからと言うのです。簡単な事ですが、二酸化炭素排出量を削減するには、石油や石炭などの化石燃料の使用を減らす事が効果的ですね。もし批准すれば、アメリカの石油業界が受ける打撃は少なくありません。ですから、「自国の経済に不利益をもたらす」という背景には、業界からの圧力があるとも言われています。

このこと以外でも、アメリカは最近先進国の間で評判が良くないですね。世界経済で一人勝ちを続けてきたアメリカですが、それを支えてきたのは海外からのグロ-バルマネ-ですね。日本は数百兆円もの国債を買わされているという説もあります。沖縄サミットでアメリカが‘IT憲章’を打ち出し日本は多額の援助を決定しましたが、その金で途上国はアメリカ製品を買い、結局はアメリカが潤う訳ですね。また、ロシアをはじめ東南アジアや中南米などにバブルを仕掛け、はじける直前に引き上げて膨大な利益を得るという手法は周知の通りですね。しかも、経済が破綻した国を救済するIMFの方策を決定するのはアメリカで、金を拠出するのは何時も日本です。尻拭いまでセットですからね、したたかさを通り越してあきれてしまいますね。

こうした戦術でアメリカ経済は成長し、以前にも話しましたが、新たな欲望を生み出しエネルギ-消費を増大してきて、アメリカの二酸化炭素排出量は世界の排出量の約1/4にまでなっています。アメリカが批准しなければ、世界の二酸化炭素排出量を削減する話は成り立たなくなります。ところが、アメリカという国は、他国に対しては世界秩序やル-ルを守れと言っておきながら、自国のこととなると約束を反故にしてしまうところがある。マスコミは、日本政府の対応を批判することも結構ですが、肝腎のアメリカ政府を批判するキャンペ-ンを張ったらよいと思いますね。メシヤの教えには『アメリカを救わねばならない』とありますが、今のような話はその一つですね。

日本は、近隣のアジア諸国との問題を上手に解決すると同時に、アメリカとの付き合い方を整えていくべきですね。それが戦後50年経ってまだできてないところに政治の未成熟さがあるのですね。だから、歴史教科書問題や靖国神社参拝問題など後を絶たない訳ですね。。情けないですね。

構造改革より、日本人の精神の改革が必要

<質問者> 相変わらず小泉内閣の支持率が高いようですが、参院選もこの勢いで自民党が勝利するのでしょうか?

それは間違いないでしょうね。ただ私は投票率の方が気になります。小泉グッズが飛ぶように売れ、小泉さんの行くところ人だかりのようですが、肝腎の演説になるとサ-ッと潮が引くように帰り始める、ということを聞きますとやはり心配になりますね。心配の中身は‘日本人の依存性’です。支持するならするで、しっかり投票に行かないと意味をなさない訳で、‘小泉さんならやってくれそうだ’と淡い期待を持つとしたら、大変なしっぺ返しがありますよ。だいたい構造改革の内容を具体的に見ていない人が多いですね。橋本内閣以来、60のチ-ムを作ってやってきている事もある訳で・・・。まあ、政府も広報が足りません。しかし、不良債権処理と言ったって、銀行も潰す訳でしょ。いよいよペイオフが始まってからやろうとしているのですから、もっとしっかりしなくてはいけません。これは、皆自立しなくてはいけないということなんですよ。

自立するには、先程の‘依存性’と共に‘幼児性’を無くしていかねばなりません。最近の日本は、‘幼児性’が目立ちます。様々な事件に対し、スケ-プゴ-ドの対象を探して結論付けてしまおうという傾向があります。沖縄駐留米軍人の起こした事件は、事件それ自体はもっと素早く対処できるようにしなくてはなりませんが、駐留問題は様々な見地から論じなくてはなりません。何時も申し上げてますが、問題はその事の出発点に遡って考えていかねばなりません。在日米軍の存在は、1951年9月8日まで遡ります。その日、敗戦国・日本はサンフランシスコで講和条約に調印して、国際社会に復帰しました。そしてその夕、日米安保条約に吉田首相が署名しています。

安保条約は、その後‘日本の自衛力の強化’‘共同防衛’等の項目を盛り込んだ60年の改定を経て、今日を迎えています。小泉総理は、6月の日米首脳会談の折「敗戦直後から、日本には米軍という強大な軍事力が存在した。平和憲法と軍事力の存在が相俟って、日本の平和を維持してきた・・・」と答えていましたが、在日米軍の存在は、押し付けられたものではないということです。その事を原点において、議論しなくてはなりませんね。

靖国神社参拝問題について

<質問者> その点、靖国神社参拝問題についても同じことが言えるのでしょうか?

その通りですね。二つの点からお話しておいた方が良いと思います。一つは、特殊な政治問題という点ですね。中でも戦犯合祀の経緯から見ていきますと、昭和34年から戦争裁判受刑者が合祀され始めて、53年にA級戦犯14名が合祀されて完了したとされています。ではその当時に、中国等から抗議があったかというと、ありませんでした。ですから、吉田、岸、池田、佐藤、田中という歴代の首相は、計26回公的参拝を行っています。ところが、現在のような靖国問題は昭和60年から始まっています。中曽根首相の時ですね。靖国懇話会の報告書に基づいて参拝しようとした事に対して、8月7日の朝日新聞は「中国が厳しい視線で凝視している」と報じ、10日の人民日報は、それらを引用する形で反対運動をし、エスカレ-トして行ったと言われます。そして14日、中国外務省が「アジア各国人民の感情を傷つける」と反対の意思表示を示しました。その後社会党も加わって反対運動は燃え上がり、中曽根さんはその時の参拝以降退任まで参拝できなくなりました。

この干渉に味を占めた中国は、このことを中国外交政策の一部として維持してきた訳です。その事に日本の一部の人も利用され続けてきたということですね。ですから、小泉さんにインタビュ-する記者を見ていると、可愛そうになりますね。もっときちんと、歴史認識を持っていただきたいですね。

次は、極めて宗教的な見地からの話になります。公的参拝か、私的参拝かの区別の仕方が間違っています。神社に参拝する場合、御玉串料を供えた人のみが参拝した事になります。これは神律です。私が初めて体験したのは学生時代ですが、私の祖母が危篤状態になり浄霊をしている時です。意識が無くなったり、戻ったりを繰り返しているうちに、「遂に私も最後になったので、お世話になった神様にお礼参りをしてくる」と言って、また意識が無くなりました。しばらくして、意識が戻り、「お参りに行ったが、御玉串料を持っていなかったので中に入れなかった。誰か届けてくれ」と言ってまた意識が無くなりました。弟が届けに行き、浄霊を続けていますと、しばらくして「今度はゆっくりとお参りができたので良かった。これで思い残すことは無い」と述べて、それが臨終の言葉でした。88歳での素晴らしい旅立ちでした。私は、その事を生涯の宝として、それ以来どのような神社であろうと参拝する時は御玉串料を持参するようにしています。

ですから、その御玉串料を公費から出すのか、ポケットマネ-から出すのかで、公的か私的かに分かれるのです。立場ではないのです。しかも、公費で出そうが、昭和52年の津市の裁判判例でも解るように、何も問題はないですね。また、花をお供えするというのもあまり意味をなさないですね。自己満足に過ぎない。それから、拍手をするとかしないとかありますが、これも論外で、不見識も甚だしい。神霊への参拝形式を、決められた通りにしないで、礼を尽くせますか?

それで最も大切な事は、小泉さんが参拝すると言うならば、祭詞を奏上して欲しいですね。神霊に対しての祈りの中身を明らかにして欲しいものです。首相として、それぞれの神霊に対してどういう思いを持っているのか、特に平和への決意ですね。そうしたものを披瀝していくことが大切と思いますね。

日本語の父音について

<質問者> 以前「クスツフヌムル」によって「あ」という言霊が発せられたということをお聞きしましたが、考えても解ることではなさそうなので、もう少し詳しく教えていただきたいのですが・・・。

春日言霊学に出ています。解りやすいのは、高島延枝説ですね。少し引用しておきましょうか。引用文中「クスツフヌムル」は「クスツフムヌル」となっておりますが、春日言霊学でも両方出ております。

抑も宇宙の音と云う音、言葉の精髄はクスツフムヌルの七つの父韻とアイウエオと云う五つの母韻に悉く還元する事が出来ます。
七つの音は、未だ音とはならず、潜んで居る言霊としての宇宙の定律であります。宇宙の万有の音乃至言葉より帰納した結果によりますと、この定律の各々に夫々独得の個性がありまして、
ク・スは、発射進展力を現わして、遠心性・創造性を具え、
ツ・フは、円融親和力を現わして、実在性・限定性を具え、
ム・ヌは、凝集結合力を現わして、求心性・統一性を具え、
ルは、浸透性・螺動性を具えて居ります。

茲で我々は、交叉無凝・交流無凝なる大宇宙の姿なるものを考えてみますと、それは太古の我々日本人の先祖が既に考えて居ました葦芽気(あしかび)の形に納ります。
之には、左旋右旋の二様の形式があり、之がクスツフムヌルの定律によって交流無凝に活動して、その結果、茲にウミムスビ(産霊)の作用を行います。
悠久なる大宇宙の歴史の間に於ける一時、この葦芽気の姿を具えた大宇宙が、自己みずから、此のクスツフムヌルの『リズム』の飽和に耐えかねて、自ら鳴り出しました。
之が『宇宙剖判』の始まりで、その宇宙初の声は即ち『ア』という母音であります。やがて此のアは、更に葦芽気のク・スなる遠心性・創造性の働きによってエと鳴り出で、次にツの働きによりイと鳴り、フの働きによってオと鳴り出で、次にム・ヌ・なる求心性・統一性の葦芽気の働きによりウと鳴り出しました。
斯くして成(鳴)れる五大母音は、再びクスツフムヌルの父韻と産霊をなして『子音』を発生し、茲に我々が日常使用する五十音が発生したのであります。

比較的解りやすい文章です。参考にしてください。そして、七十五声の響きを大切にして、言葉を丁寧に使っていただきたいとお願いしたいですね。ついでながら、海外へ出かける要人の方々は、スピ-チなどをする場合、日本語でしていただきたいですね。特に皇族の方々は日本語を響かせていただきたいと、切に願っています。

「祈りの栞に寄せて」を増刷

最後に、報告をしておきます。お蔭様をもちまして「祈りの栞に寄せて」を増刷することになりました。在庫がなくなったところに、要望する方が増えてきましたので、この機会に一部改訂を加えながら増刷することにしました。改訂する箇所は、「おひかり」が無くても浄霊ができるようになった経緯です。以前から、その事に詳しい健富和協会の古海真一郎さんに資料をご提供いただいていましたので、同協会の会報から引用させていただく事にしました。それは正確を期すためです。

<昭和29年4月19日、明主様は浄化のため、お文字をお書きいただけなくなりました。その後役員会で当時理事長であった木原義彦先生は、お文字を印刷して、ご神前でお願いし、御守りとして下付しようと発言され了承されました。しばらくして明主様から「御守りはどうしているか」とのお言葉があり、側近の阿部執事が「木原さんがこのように申しましたので、このようにさせていただいております」というふうに申し上げたところ、「ああ、それで良かった。それでいいんだ。本当は御守りはなくてもいいんだけどな。入会者の氏名、年齢、職業を私に報告するだけでよい」との言葉があったのです。>

という内容です。引用文中の「御守り」は「おひかり」のことです。より解りやすくなったと思いますよ。

そして、朝夕のご参拝の折に、「全宇宙のご経綸にただただ感謝申し上げますと共に、真善美完き恒久平和の理想世界実現を謹んでお祈り申し上げます。」と、初めにお祈りしていただきたく、文言を付け加えました。このお祈りが特に大切ですので、心掛けてください。それでは、どうぞ本の仕上がりを楽しみにしておいてください。

(この内容は、7月に各地で開催されたメシヤ講座の中から抜粋したものです。)

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